[研究紹介] 運転中にウトウト…。そんな眠気を筋電図で検出!

このコラムでは、研究室でいま行われている、過去行っていた様々な研究について、
学生によるインタビュー形式でご紹介しています!

今回の回答者

修士2年生の渡辺みちるさんに聞きました!

研究の背景は?

交通事故原因の大きな要因の1つは運転者の眠気によるものだと言われています。事故防止のため、安全な運転環境づくりのために眠気を検出する手法の研究や製品開発が行われていますが、「筋電図」を用いて運転動作中の眠気を検出するものはあまり多くありません。しかしこの筋電図も運転者の眠気を測定するのに使えるのでは、と考えたところからこの研究が始まりました。

研究内容について

自動車運転中の眠気を顔面の筋活動から検出する方法を検討した研究です。

この研究の特徴は?

今までほとんど検討されてこなかった「筋電図×運転中の眠気」の関連性が見られたところです。即時的な変化をする筋電図の特性を用いると運転者の眠気の出現を検知することができます。

この研究で大変だったことは?

筋電図のデータ、眠気の指標となる脳波のデータとにらめっこしながら筋電図の処理の方法を考えたところが一番大変でした。地道な作業でしたが、「この処理なら眠気を検出できそう!」となったときは感激でした。

この研究の将来性は?

今後はこの手法を用いた製品の開発などが検討されています。また本研究で得られた知見、筋電図を用いた眠気検出方法についての発明届の申請も行いました。今後は自動車運転だけに限定せず、より広い分野において用いられることも期待されます。

研究室のここが楽しい!

先生含め、みなさん本当に優しい方ばかりです(いつもありがとうございます)。

ヒトを測ることで、モノ、デザインを数値的に解明できる点がこの研究室のおもしろいところです。また企業の方との共同研究が多く、様々な分野の研究開発に関われる点もこの研究室の魅力の1つだと思います。

渡辺みちるさんありがとうございました!