このコラムでは、研究室でいま行われている、過去行っていた様々な研究について、
学生によるインタビュー形式でご紹介しています!
今回の回答者
修士1年生の渡邉裕介さんに聞きました!
研究の背景は?
ヒトは高齢になるほど唾液の分泌量が低下して行きます。口の中が乾いた状態が続くと上手く話せなくなったり、食べ物をうまく飲み込めなかったり、肺炎などの病気にかかったりと日々の生活に影響を及ぼします。
こういった唾液分泌量減少への処置として唾液腺マッサージというものが行われたきました。唾液腺マッサージは唾液腺を指でマッサージすることで唾液分泌を促すという方法で、その手軽さからよく行われてきました。しかし、唾液腺マッサージによる唾液分泌効果について詳しくは明らかになっていなかったので、明らかにしよう!というのがきっかけでした。
研究内容について
唾液腺マッサージ後の時系列的な唾液分泌の様態の調べる方法を検討した研究です。
この研究の特徴は?
今まで、研究されたこなかった時系列的な唾液分泌の様態を明らかにする点です。また、唾液量の測定方法について細かく統制を行っているので、今後の唾液量を測定するような実験に応用することができる点です。
この研究で大変だったことは?
唾液分泌の様態を調べるため、1セット1時間の測定を1日に6回行ったので、実験を行うのに非常に時間がかかりました…
今後の見通しは?
今後としては残念ながら本研究の結果からは唾液腺マッサージによる唾液分泌効果は見られなかったので、新たな唾液分泌を促す方法を検討中です。
研究室のここが楽しい!
明確な根拠を持って物事をデザインできる点です。他のデザイン学科とは一味違うデザインを学ぶことができると思います!